2◆In nostalgia

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恐る恐る、隣でジンジャーエールを飲む彼に話し掛けてみた。 手の震えが止まらず、過度の緊張で身体がおかしくなっている。 それなのに私は、どうしてボトルワインなんか注文しちゃったのだろう。 「普段は飲むよ。 でも、今日は車で来てるから。」 そう返答し、私と視線を合わせずジンジャーエールを一口飲んだ彼。 脳裏に浮かんだのは、複雑なエンブレムの付いた赤いスポーツカー。 古い記憶の中にある彼の愛車はそんな感じのものだった。 「車、何乗ってるんですか?」
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