2◆In nostalgia

27/36
前へ
/433ページ
次へ
注がれたばかりのワインをくいっと半分ほど飲み干す。 じわり、じわりと身体に沁みるアルコール。 実習明けで疲れているからか、今日はとても酔いが回るのが早い。 「そんな勢い良く飲んで大丈夫か?」 ペースを上げてワインを飲む私を見て、左隣の彼はフフッと苦笑いを浮かべる。 「いいんです。 もう、どうだって……――――――」 そう言葉にした瞬間、思わず目の奥がじわっと熱くなる。
/433ページ

最初のコメントを投稿しよう!

842人が本棚に入れています
本棚に追加