2◆In nostalgia

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こんなところで泣いちゃだめ。 わかっているけど、もう止められない。 静かに頬を伝う涙。 しかし、とても盛り上がったこの宴の場では、こんな私に誰も気付かない。 たった一人、隣にいる彼を除いて……―――――― 「……どうした?」 静かに私の顔を覗き込み、涙に濡れたこの目と視線を合わせようとする彼。 「なっ、何でもない……です。」 思わず視線を背けてしまった。 だけど、次の瞬間……――――――
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