ふわふわ……って、なんだ?

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俺の彼女は、ゆるい。 「んゃ、たちばな、」 「ん」 「……また?」 また、って。 健全な男子高校生をなめるな。 「……死なないなら、もっかい」 したいんだけど。 すでに疲労困憊の様子の彼女。 「死には、しないけど……」 そんな困んないでよ。 「ごめん、冗談。 寝てていいよ」 本当は半分以上本気だったけど、さすがに無理矢理はしたくないし。 毛布をかけ直して、自身はさっさとベッドを出てシャツを着る。 「ごめんたちばな、体力なくて」 「いや、大丈夫だから寝てな」 そう声をかけると、すでに半分眠りに落ちた状態で、へにゃりと笑う。 「たちばな、」 「ん?」 「やっぱり、橘の近く、ふわふわする」 「……うん」 でた。ふわふわ。 「起こすから、寝てなって。」 「ぅん、よろしく……」 すぐにスーピーと規則正しい寝息が聞こえ始める。 うん。 絶世の美女ってわけじゃねーけど、俺的には可愛い。 「……ん、たちばな、」 ん?なんだ? 「おなかすぃたぁ………」 ・・・寝言、だよな? そこまで激しくしてないけど……つ、疲れたのか? 取りあえずなんか持ってきておこう。
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