ふわふわ日和。

ふわふわ……って、なんだ？

彼女、岡田には俺が先に惚れた。
偶然、図書室で本を読んでる岡田を見て、その表情がコロコロ変わるのが面白くて。
いつしか目で追うようになって。

部屋に来るって言ったときには、結構頑張って掃除したし。
付き合えたときはかなり嬉しかった。
岡田はｰｰ･･･あれだ。
なんとなく、好きでいてくれてんだなーと分かってたから。
だから振られたときにはマジで落ち込んだ。

まぁ、それがきっかけでちゃんと付き合えるようになったんだけど。
災い転じて福と成す、なのか、雨降って地固まるなのか。

うん、岡田のいう『ふわふわ』ってよく分かんないけど。
でも、何となく分かる。
こんな感じで付き合っていけたらいいなーとか、思ったり。

あ、そうだ。
なんかお菓子でも持ってこないと。

ラフな部屋着で、リビングに向かう。
何かあったかな。
俺、甘いの食わないからなー。
無いかもしんない。
カフェオレ作っておくか。
んー。