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扉を開けて。
リビングにはいる。
「……え、なんでいんの」
「なんでって……」
「自分の家に居ちゃいけないのか?」
呑気にコーヒーを飲んでる両親の姿。
「べつに、悪い訳じゃないけど……」
なんでも無いようなふりをして、戸棚の中を見る。
岡田の好きそうなものは・・・ない。
っていうかどうしようこの状況。
まさか親が帰ってきてると思わないし。
ヤバイ。
冷や汗………
「久しぶりだし、食事でも行くか」
「いいんじゃない?
あんたも、それでいいでしょ?」
「ぅえ?!」
い、ま?今っすか?
え、どうしよう
岡田放置するわけにいかないし。
かといって断ったら疑われそうだし。
「あんたの彼女も一緒に行けばいいでしょ?
せっかくだし。
あ、クッキーなら冷蔵庫に入ってるからねー。
お茶請けならそれにしなさい」
「は!?」
なんで岡田いることバレてんのーーーって、ローファーか!
靴隠してねーもんな!!
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