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「(…マジ痛かったわ──)
──だってよぉぉ
なんで俺なんかが生徒会の一員になってるんだよ!!」
これは、内藤 翔-ナイトウ カケル-
金髪の頭にツンツンヘアーでわりとカッコいい方に入るが、爽志とは違いどちらかと言うとヤンキーの部類に入るが別にヤンキーと言うわけではない
彼もまた爽志と同じ二年であり生徒会のメンバーではあるが──
それは周りの皆も同意見
周りを見れば皆が皆頷いていた
「翔
僕は言いましたよね?!
『貴方のその弛んだ根性を叩き直す』と」
ニッコリとそれはそれは周りの女子が頬を染めてうっとりするほどの笑み
しかし翔には爽志の後ろに黒いものがあるのをしっかり見えた瞬間だった
爽志は翔の制服の後ろ襟を掴みながら、引きずっていく
観念した翔は黙って引きずられていた
その横を独りの女子生徒が綺麗な長い黒髪を靡かせながら翔を小馬鹿にしている
「翔、あなたも懲りませんわね」
「げっ、葉月!」
「杏樹、そんな貴女もですよ」
「わたくしは良くてよ
基本の長さは皆さんと一緒ですもの
ただ、わたくしの背が高すぎなのですわ」
「でしたら、ちゃんと試着をしてから買っても良かったのでは?」
「ソウならわかるでしょ?
仕方ないじゃない
わたくしはこう見えてかなり忙しいんですもの」
彼女は葉月 杏樹-ハヅキ アンジュ-
長い黒髪がとても綺麗でモデルもしていることもあり、学校一美人だと言われている
2人と一緒で二年生、生徒会メンバーである
そんな杏樹に翔が
「忙しいだぁぁ??!
お前毎日毎日生徒会室のテレビでゲー───いで!!
おまっ!殴ることないだろうが!!」
「翔がわたくしの印象を台無しにしようとするからですわ」
フンと綺麗な長い黒髪を靡かせながら踵を返すと下駄箱へと向かっていった
-やれやれ-
そんな声が聞こえてきそうな顔をする爽志
爽志の指が緩んだのを感じた翔はその一瞬を狙って爽志から離れた
「!!」
手を伸ばすが数センチ届かず
「じゃぁな会長(ソウ)」
大きく手を振りながら走って、下駄箱へと消えていった
「まったく困ったお二人ですね」
「!」
「ソウ、おはようございます」
そう言って後ろから声を掛けてきたのはまたまた生徒会メンバーの1人
須藤 大輝 -スドウ タイキ-
茶色い猫っ毛で銀縁眼鏡を掛けているが爽志とは違った部類の格好良さだ
こちらは三年生
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