Episode 1

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休み時間にと言われた校内案内が一時間目にすることになった 担任の小杉が 「どうせ一時間目は自習だから、案内してこい」 と先生の許可が出たのだ 一年の教室は四階にあるため、一度階段を下りてまず一階から 「この学校造りが可笑しくてさ、あたしも未だにわからないんだよねぇ」 「ぇ… 大丈夫なの?」 ちゃんと教室に戻れるのか不安になったが 「あっ、それは大丈夫 ただ、まだ行ったことがない場所があるってだけだからさ」 愛実の言葉を聞いて安堵の溜め息がこぼれた 「まず一階は昇降口 一般生徒の下駄箱と生徒会の下駄箱 あと先生たちの下駄箱でしょ」 「え?生徒会? 下駄箱って学年で分かれてるんじゃないの?」 「あ~ この学校はちょっと違うの 生徒会だけ特別なんだよねぇ」 「特別?」 「うん でもよくわからない あたしそういうの興味ないから」 愛実は本当に興味がないのか次へと歩き出した 「で、一階は第一家庭科室とコンピュータールームに美術室、木工室、生徒会室それと離れに食堂 二階が主に二年と三年の教室と職員室、あと第二音楽室 三階は第二家庭科室と第一音楽室と図書室、それにいろんな文化部の部室があるよ 四階はうちらの教室と各教科の教材室 まぁざっと案内したけどどう? 本当はまだいっぱい各教室があるんだけど、1年で使うのは主にそれぐらいだからさ」 「う~ん… すぐには無理かも…」 頭を抱えた光流にクスクス笑う愛実 「大丈夫だよ 1ヶ月もすればある程度覚えるから」 「だといいなぁ あたし、極度の方向オンチなんだよね…」 自分たちの教室に戻る途中の二人 そこで丁度一限目が終わるチャイムが鳴った 「あっあたしトイレ行きたい」 「あたしも トイレの場所は覚えておかないとね」 二人で顔を見合わせ笑う二人 仲良くトイレに向かい、二人で教室に戻っていった まだまだ学校の見取り図は頭に入ってはいないが、光流の中で一番惹かれたのがやはり図書室 お昼休みに行ってみようと、愛実に校内地図を書いてもらった
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