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差出人の名前が書いてなかったが、会えば分かるだろうと思い旧校舎に向かって走り出した。
新校舎から旧校舎に行くには渡り廊下を通った方が、早い為そこを通ったがそこで苦手な人物と出会う。
「げっ」
「会うなり、げっは酷いじゃないか。一戦どうかな?」
「遠慮しますよ先輩。先輩の卒業式の後に散々やったじゃないですか」
勝ったら「もう一本!」になるし、負けたら「んじゃもう一本」てな感じで
6時間ぶっ通しだったからな。勝率は8割勝ったけどさ
そんな事より
「葵先輩は何でこんなところに?」
三神葵(みかみあおい)前生徒会長で、武道の達人で数々の大会に優勝する猛者である。
ある事がきっかけで知り合いになったんだけど…
「いや、校舎を色々周りながら道場に顔出そうかなってそういう陸谷君はどこに行くのかな?
なんか急いでるように見えたけど……」
まずいな、ラブレターの事はバレてないだろうけど、人の嘘には敏感だからな…
ここは真実も混ぜつつ
「あ~教室の引き出しに手紙で呼び出し貰ったんで顔だけでも拝んでいこうと」
「ん?果たし状か?それなら私が立ち合いを「いやいいです」そうかそりゃ残念」
あぶねぇ、大人しく引き下がってくれてよかったぜ。本当に果たし状ならこの人の
場合、乱入確実だからな。場が荒れるよな…
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