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…2分後…
バッ!!!
極々普通の民家のドアが勢いよく開かれた
竜胆「来てやったぜ!天童丸!!」
中には本棚が密集しており
その中心にある机で男が居眠りをしていた
どうやら読書中に眠ってしまったらしく、顔には開いたままの本が被さっている
竜胆「おい!起きろ!」
「ん…?あー、いらっしゃい」
ダルそうに顔の本を退ける男の名は大和 天童丸
ミューの実兄であり彼もまた天使である
天童丸「まぁ適当に座りよ」
ミューと同じ白い長髪を揺らしながら立ち上がった彼はお茶の支度をし始める
竜胆「そんなの後でいいからとりあえず要件を教えろよ」
天童丸「それもそうだね。じゃあまずこれを見てくれるかい?」
彼がそう行って手を振ると何枚かの紙切れが彼女達の前に飛んできた
天童丸「大雑把ではあるけど、それは地図だよ。ナナツ島の全ての島のね」
竜胆「へー、珍しい物持ってるね」
天童丸「じゃあちょっとここでお勉強だ。ナナツ島を構成する七つの島の名を全て答えてごらん」
竜胆「は?そんなの幼子でも答えられるぜ?」
天童丸「いいから」
竜胆「修羅島、クイーンキャッスル、星観島、現我島、ホーンアイランド、ドーンゴーン、あとは何処に在るのかわからない幻の本島だな」
天童丸「正解!よくできました」
天童丸は竜胆の頭を撫でて褒めた
竜胆「バ…子供じゃないんだから……やめろよ」
竜胆は彼の手を振り払いハットで顔を隠す
彼女は自分では気付いていないが照れると帽子で顔を隠す習性がある
天童丸「ところで何でミューはさっきから黙ってるの?」
ミュ「ふぁっきひらかんら(さっき舌噛んだ)(泣)」
………(汗)×2
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