始まりの後悔

2/2
前へ
/2ページ
次へ
人生には取り返しのつかない出来事が数多く存在する。 今、俺が直面していることもおそらくそうだろう。 俺には親しい女性・・まあいわゆる彼女というやつだろうか、そんな存在がいた。彼女とは学生時代からの知り合いで、俺が就職後に大学のOB会で再開。 その後いろいろあって交際、なんていうどっかの漫画でありそうな展開でここまできた。 そんな彼女は俺の支えであり、誇りであり、何よりかけがえのない存在だった。 ところが最近職場での仕事が上手くいかず、生まれつきの勝気な性格のせいもあって、上司や同僚との衝突が増えた。必然的に人間関係は悪くなっていった。 そのどうしようもない苛立ちをあろうことか、俺は彼女へと向けるようになった。 彼女の明るく社交的で、のほほんとした姿に怒りを・・いや、うらやましさだったのだろう。 それが原因だったのかもしれないし、何か別のことがほころびを生み出したのかもしれない。 彼女は・・去っていった。しかも最後は大喧嘩だった。 どんなに後悔しても悪いのは他の誰でもない、自分自身なのだ。 もう、なんだか全てがめんどくさくなってきた。 寝てしまおう、そして忘れよう・・・
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加