.:*:。 上司と言う漢(ひと) ・゚:*:・'°☆

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「饅頭部長って、何か臭いがしない?」 「臭い?あ、整髪料かな?」 「うん。あれもするんだけどね……でもさ、私とすれば髪を整える前に、鼻毛を手入れして欲しいわ」 「それには同意見だわ。しかも無駄にキューティクルばっちりなツヤツヤだからよけいイラッとくるのよ」 嫌そうに唇の端を上げ、ギリギリと噛み締めた歯を覗かせている。 僕も鼻毛に関して最初は気になったが、見慣れてくるとない顔が想像できない。 とは、命が惜しくてとても言えない。 「あのさ、こんなこと言うと気分が悪いかもしれないけどね……男と女で臭いが違うみたいなのよ。女が嗅ぐと、加齢臭に整髪料に、あと何かわからないのが混ざって……えげつない臭いに感じるの」 「えげつないぃぃ?」 彼女達は『ええ、えげつないの』と真面目な顔で頷く。 「それが男が嗅ぐとね、なんとも言えない香りなんだって」 「中毒性があって、少しでも一緒にいたくて、離れたくないらしいの」 僕はずっと一緒にいるが、そんな気持ちになったことなんてない。
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