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「わが社一の高学歴・若手なのに高収入部署でありながら、ハズレなしのイケメン揃い!(一名を除く!)しかも全員が独身なのよ!」
「そうよ!今は入社したてだけど、佐々木くんだって十分そっち側の人間なんだからね。自覚してる?」
「私達だって、この会社で恋愛相手に狙うならそこでしょ!攻めるなら、花の時代の今でしょっ!!」
みんなの目の色が変わっている。
全員、両手を震わせ怒りのオーラを放ち、万が一目の前に佐藤部長の人形でもあれば、その見事に光輝く研ぎ澄まされた爪により、原型が何かわからなくなるのに5秒とかからないだろう。
僕は悟った。
彼女達を敵に回すことほど、愚かなことはないと。
「なのに……なんでみんな饅頭に夢中なワケ?全員が和菓子好きなの?」
興奮している彼女達は髪を振り乱し、言うことまでだんだん無茶苦茶になっている。
いつもはこれでもかってくらい、身だしなみに気合いが入っているのに……
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