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「団体で外回りになんて行けないのね」
「それでは、鷹の目を持つ狙撃手(スナイパー)を各国首脳に連絡して、50人ばかり来てもらいましょうよ」
「いぃぃっ!?」
「50人じゃ少なすぎるだろう……せめて0ひとつは増やさないとな」
なんだか、話が大がかりになってきたぞ。
僕は口が『い』の形でかたまったまま動けない。
「しかし、今からでは時間的に難しい……やはり大陸が離れると時差があるからな」
みんな腕時計を見て『チィィッ!!』と悔しそうに舌を打つ。
「それでは気が進まないが、武道の達人をボディーガードに付けられないものか……」
「目隠しに防護服とガスマスクさえ着けていれば、部長のこんこんと清水のごとく溢れ出す魅力も全部はキャッチできまい」
『いや、それじゃ仕事にならんでしょっ!!』と僕は思わず叫びそうになり口を押さえ堪える。
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