.:*:。 小動物な漢(ひと) ・゚:*:・'°☆

4/24
168人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
「なるほど。ならば今すぐ社長に……」 「大丈夫なのね!!」 部長が声を大にした。 「私はもう40なのね。普通のいい年をした大人でオジサンなのね。過剰な護衛なんていらないのね」 「し……しかし…」 「佐々木くんだっているのね。車で行くからお昼過ぎには戻ってくるのね」 みんな不安なのかオロオロしている。 「さあ、佐々木くん。行くのね」 「はい……行って参ります」 先輩方に頭を下げ、僕は慌てて部長の後を追おうと向きを変えたところ、体を何本もの腕に鷲掴みにされた。 「いいか、佐々木ぃ!頼んだぞ!万が一があってはならん!命にかえても部長をお守りするのだ」 「い……いのちぃ!?」 さぁーっと血が足下に集中していく。 頭に酸素も血も回ってこない僕に、先輩達はさらに顔を近づける。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!