168人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
木彫りの置物には、よく見ると額部分にガラスのようなものが……
(仏像の白毫?……じゃない、カメラ?)
ドキリとしてさらによく見ると、目の部分もやっぱり変だ。
それに不自然な木箱を土台にして乗っており、そこから不可思議な鈍いモーター音が聞こえてくる気がする。
どう見ても……怪しいっ!
「佐藤部長……えと…これらはどこかのお土産ですか?」
「社長や専務に常務…あとは同じ部署のみんなとか、いろんな方がお土産にくれたのね。でもうちは狭いから駐車場に置かせてもらってるのね」
「そ…それはグッドアイデアかもしれませんね」
「粗末に扱うと目から神の雷が落とされると聞いたのね」
目から……か…神の雷ぃぃ?
嫌な予感がする。
って言うより、ここは嫌な予感しかしない!
それに、なんかさっきから何度か目が光ってたように思うし……
我が社の一番の死角になりやすいと思われた駐車場が、実は大多数の目に守られた鉄壁の要塞だったのか?
最初のコメントを投稿しよう!