.:*:。 小動物な漢(ひと) ・゚:*:・'°☆

9/24
168人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
木彫りの置物には、よく見ると額部分にガラスのようなものが…… (仏像の白毫?……じゃない、カメラ?) ドキリとしてさらによく見ると、目の部分もやっぱり変だ。 それに不自然な木箱を土台にして乗っており、そこから不可思議な鈍いモーター音が聞こえてくる気がする。 どう見ても……怪しいっ! 「佐藤部長……えと…これらはどこかのお土産ですか?」 「社長や専務に常務…あとは同じ部署のみんなとか、いろんな方がお土産にくれたのね。でもうちは狭いから駐車場に置かせてもらってるのね」 「そ…それはグッドアイデアかもしれませんね」 「粗末に扱うと目から神の雷が落とされると聞いたのね」 目から……か…神の雷ぃぃ? 嫌な予感がする。 って言うより、ここは嫌な予感しかしない! それに、なんかさっきから何度か目が光ってたように思うし…… 我が社の一番の死角になりやすいと思われた駐車場が、実は大多数の目に守られた鉄壁の要塞だったのか?
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!