.:*:。 小動物な漢(ひと) ・゚:*:・'°☆

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なんだか気が重くなったが、気を取り直して顔を上げ、改めて佐藤部長の愛車を見た。 駐車してあるのは……… ハンドルが不自然に上げられ、バッテリーを搭載し、クリスマスツリーに勝てそうな電飾が巻かれた子供用自転車(補助輪付)。 (えぇぇぇ~っ!ど……どこで売ってるの、こんな自転車!?) 小さい車体に不釣り合いなくらい、先程の社長の場所より遥かに広いスペースに停められている。 「か…格好いいハンドルですね」 もう何て言ったらいいのかわからなくなり、とりあえず持ち上げることにした。 「ビッグホーンを思わせる勇壮さと雄大さを併せ持ちながら、この全体のシャープで流れるようなラインが他の車の追随を許さないんじゃないですか?」 「お~!!佐々木くん、なかなか見る目があるのね!!」 佐藤部長は飛び上がり、自分の足の裏同士でカツカツと足を打った。 今のは、喜びの表現方法と解釈していいのかな?
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