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佐藤部長の(おそらく)笑顔に、先輩たちは『仰る通りであります♪』と揉み手でしまりのない笑顔だ。
ああ……僕も日頃の頑張りが認められ、ついに他所で行われる研修会にまで参加が許されたんだ!
「では、私が提出して参ります」
さっきまで壁に頭突きをくらわせていた先輩が、血を流しながらも嬉しそうな顔で進み出ると、佐藤部長より用紙を預かった。
「よろしくなのね~♪」
提出先を聞き、先輩は蝶のように舞うかのごとくの足取りで、床に足がつくかつかないかの軽やかステップを刻み、飛ぶように行ってしまった。
「おめでとう。佐々木もいよいよ我が社を出ての研修会デビューだな」
「はいっ!しっかりと頑張ってきます」
胸が高鳴る僕の前を、佐藤部長の前と言うこともあってか、先輩たちがゾロゾロと取り囲み始める。
おそらくは、『佐々木くんはよくやってくれてる』『口では厳しいことは言っても、みんな認めてくれてる』と言った佐藤部長のセリフに反応して、少しでもいい格好をしようと張り切っているんだろう。
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