168人が本棚に入れています
本棚に追加
「恥じることはない。我々も最初は……だが、ここに来れてよかったとすぐにわかるハズだ」
「は……はあぁ」
先輩方は『GOOD LUCK!』と親指を突き出す。
「それにしても、部長はどうしたんだ?」
一人の先輩が腕時計を見た。
「いくらなんでも遅すぎるだろ?連絡もないなんて……」
他の先輩方もみんな腕時計を見たり、壁の時計を見て首を傾げる。
「まさか……何かの事件か事故に巻き込まれたんじゃないのか…」
誰かの一言に、皆は一斉に青ざめ始めた。
「大変だ!消防本部に……いや警視庁……生ぬるい、自衛隊に電話をしろ!首相官邸にもだ!急げ!」
「陸海空全てをフル出動願うんだ!」
「なら、俺はアメリカのホワイトハウスに電話を!大統領に応援を頼む!」
「俺は通勤経路の防犯カメラ全てを……なにか手がかりがあるはずだ」
部署内は異様な空気に包まれ、右往左往の大パニック状態だ。
最初のコメントを投稿しよう!