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異世界。
人々には知られない別世界。
だが…
そこは存在する。
そんな異世界の１つで物語は始まる。
舞台は秘境。
その世界には多くの秘境が存在する。
原住民が住まう秘境も。
だが…
村が存在する秘境は１つだけ。
元は街や他の村とも交流があった村である。
だが…
交易ルートの山が噴火。
麓や周辺の村を、熔岩や火砕流、熱せられた土石流が襲い壊滅へ。
降り注いだ火山灰が農作物を根こそぎへ。
噴火の際に発生した地震が半島へ続く地へ、幾つもの亀裂を穿った。
半島の先端に位置する村、ゴェータ村。
海に接する断崖周囲は乱気流の風の壁。
目も眩む程の高さを誇る断崖の下…
岩礁だらけの荒れ狂う海原。
接岸は自殺行為。
海や空から近寄るのは不可能。
半島の村から南。
そこには剣の如く聳える山脈がっ！
その山脈を超えて南下すると、他の村や街があった。
かつては存在した村や街。
そう。
噴火で壊滅した地である。
噴火は今だに続いている。
熔岩により分断された地も。
時たま噴火する火山。
火山灰が積もり泥濘と化した地は、歩行できたものではない。
完全に他の地への移動手段を閉ざされた秘境となってしまったのである。
唯一の救い。
それは村が自然豊かな地に存在した事だ。
山脈からの伏流水。
それを湛える湖。
豊かな森。
様々な鉱石を有する山脈。
海に繋がる地下洞窟から繋がる崖下に広がる湖。
いや…
淡水では無く海水。
此処へは地上から淡水が滝となって流れ込む。
海水へ淡水が大量に流れ込む汽水湖でもある。
此処は海から入り込んだ魚介類の宝庫。
湖や汽水には、流通があった頃に持ち込んだ魚介類が。
酪農が盛んで、牧場も各種の生き物を飼育。
穀物や野菜、香辛料やハーブに果物…
北の食料庫と、かつては謳われたものだ。
だが…
北の地が火山噴火にて壊滅した際に、ゴェータ村も壊滅したと思われている。
故に…
完全に隔離された世界となっていた。
とは言え…
人口５千人の村。
鍛冶屋や薬屋、治癒師も居り、商店も存在する。
小さな町規模。
酪農の地とされていたため村扱いだが…
生活するには問題ない地である。
隔離状態だが…
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