第3話 アイドルの秘密 8

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※ 夜の始まり、道頓堀のドンキホーテ前は人が溢れている。 杉田が入り口に着くと、すでに山上が待っていた。 「遅れてすいません」と声を掛けると、杉田の鼻を、今度は男物の香水が強く突いた。 「お疲れさん。何か、そっちは大変やったね」 「山上さん達は、張り込みでしたよね」 山上が歩きだし、人にぶつからない様に杉田は続く。 「昨日の晩からな、こっちは、特に不審な動きはないわ。なんか、営業されたんやろ?」 柳下が言ったのかと、杉田は顔を歪める。 「柳下さん、熱くなってたけど、令状下りるんか微妙やなあ」
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