第3話 アイドルの秘密 8

3/36
前へ
/36ページ
次へ
事務所での聞きこみが終わり、一度、府警本部に帰った。 柳下は、今から上とやり合ってくるわと息巻き、建物に入っていった。 「どうしてですか、供述は取れたのに」 『イシュタム』という単語を、杉田は思い出す。 「エリートちゃんに、チクったらあかんで」 まただと、こちらを向く真面目な顔に思った。 「自殺体の捜査やめろって、上から、柳下さん言われてるんよ」 杉田の「どうして」の言葉に、山上は目を細める。 「写真、見せてからやから。有名人のせいやろ」
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加