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満面の笑みで、良く見ると、髪の毛をセットしている山上が言った。
杉田は笑顔を返すが、内心は早く帰りたかった。
府警に帰って携帯を確認した。
メールも着信もなかったが、家に早く帰りたい。
「あの店、たっかいから行った事ないんよ。経費で行けるとか、ほんまラッキーやわ」
杉田の気を知らず、山上は嬉しそうに言う。
慣れた様子で、宗右衛門町の街に入っていく。
「……平日なのに、人、多いですね」
「それだけ、すけべな男が多いってことやな」
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