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うわ…やっぱ、怖い…
入り口付近に当たってるだけなのに、その存在感は指3本のそれとは比べ物にならない。
「しゅ…修二、俺ら男同士だけどさ、一応、コンドームとかした方がいいんじゃね?」
少しでも、挿入を遅らせようと、必死に時間伸ばしのためにした言い訳だったが、少し後に調べたところ、やはり、男同士でも、ゴムは必要らしかった。
使わないと、大変なことになるらしい…
「え…?そ…そうか。そうだな。
昴、ちょっと待ってて。」
そういって、ベッドから降り、自分の机の中をあさる修二。
その後ろ姿をみて、ほんの少し、『その瞬間』が伸びたことに安堵をおぼえたが、修二の「あった」という声とともに、その時間は終わった。
修二は、俺に背を向け、立ったまま、装着した。
俺は、その姿をぼーっと見ていた。
そして、まず頭からこちらを振り返った。その次は肩、腰、最後に足…
こちらを振り返る修二の行動が、まるでスローモーションのように感じた。
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