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消そうともがいても、結局消せずにいるにおい。
無駄な抵抗はするだけ愚かなのかもしれない。
このまま、普通に、友達として会い続けたいと修二が言うならば、それでいい。
それ以上を求められたら?
それは、その時考えればいい。
あいつが何を求めているのかなんて、考えたってわからない。
友達かそれ以上か、どちらにせよ、修二と、再び関係を続けていくことを選んだのは俺自身だ。
俺はスマホを取り出し、スケジュールを確認した後、LINEを立ち上げ、修二にメッセージを送った。
『金曜日、早くあがれそうだけど、そっちはどう?』
少しして既読になると、
『大丈夫。8時でいい?』
と、きたので、
『大丈夫』
と送った。
金曜日の天気予報は、雨だった。
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