12年前 -交わり-

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「昴、指入れるね。」 修二はそう宣言してから、俺の後ろに自分の指を入れだした。 ハンドクリームをたっぶりと塗ったおかげで、指の一本くらいはなんでもなかった。 指2本も、たいしたことなかった。 「なんか、けっこう、いけそう。」 思わず、そんな、感想を口走ってしまった。 「なら、もう1本も平気かな。」 調子に乗った修二が、3本まとめて入れてきた。 微妙にきついような気がする。 「中も、ほぐしてみる。」 そう言って、修二が、入れた3本をバラバラと動かし始めると、それまで余裕だった俺は、一気にやばいことになり始めた。 とある付近をなでられると、今まで味わったことのない快感が、背中全体を駆け回り、深く、むずがゆいような感覚が腰全体を包み込む。 「え?え?何?これ… 修二、なにしてる…の…? うぅん…はっ!あぁー…なん…か…、やば…んっ!!」 それまでしおれていた俺のも、急に元気になり始めた。
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