12年前 -交わり-

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「よし、もう一回。」 そう言って、俺は、再び、まくらの上に腰を置き寝転んだ。 修二は、俺の両方の膝の裏を掴み、そのまま、足を俺の体の方に倒してきた。 もう、全開だ。 修二は再び、俺の中に入り込もうとした。 「うぐ……」 「昴、力抜ける?」 「え?あ…うわぁ…ああぁぁ…!そ…んな…む…り…あぁ!!」 あまりの痛さに発狂しそうになるが、唇をかみしめ、なんとか堪える。 修二は俺の顔を見ながら、少しずつ少しずつ進んでいく。 先端部分がすべて入った時、 「ちょっと待って!」 と、俺は叫んだ。 マジで吐きそうだ。 体が震えてくる。 なんとか落ち着くのを待った。 「修二、ちまちましてたら、逃げ出したくなるし、ダメになりそうだからさ、あとは一気にやってみて。」 俺がそう言うと、少し辛そうにした後、修二は、 「昴、わりー。」 そう言って、俺にもう一度キスをした後、一気に腰を沈めてきた。 「うぐぐぐ…」 もう、声にならなかった。
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