12年前 -交わり-

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もちろん、通り道の部分が裂けたんじゃないかと言う痛みと、無理に内臓を押し上げられるような圧迫感、体の内部に異物が挿入されたという不快感、いろんな負の要素が混じり、俺の目からは、とめどなく涙が溢れてくる。 「昴…昴…」 かなり力んでいたし、修二もキツかったのかもしれない。 結合した部分をなるべく動かさないように、俺の頭を抱きしめた。 この状態になってもすがってくる修二。 あー、セックスって、こんなきついんだー、と、しょうもないことを考えていると、圧迫感や不快感は、多少ゆるくなってきた。 修二にもそれが伝わったのか、少し余裕が出たのか、俺の唇に噛みつくようなキスをしだした。 クチュクチュ… いやらしい水音が響くのを聞きながら、修二が俺のを触ってくる。 挿入の痛みにより、完全に萎んでしまった俺のは、修二のキスと、その手の動きにより、少しずつ、元気を取り戻していく。 それと同時に、ガチガチだった下半身の力も、徐々に緩んでいった。 「昴、動いていい?」 きた!最終試練だ!
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