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友達…
俺は、お前のこと、友達だと思っていたよ。
そうじゃなかったのはお前だろ?
俺は、お前を失いたくなかったから、ずっと友達でいたいと思っていたのに…
俺は、ポケットから名刺を取り出した。
名前の下に書かれたメールアドレスは、会社のもの。
ここにメールしろってことか。
俺はその名刺をもう一度ポケットにしまうと、窓の外の無機質な景色を眺めていた。
家に帰り、一番最初にしたのは、ポケットの中の名刺を、仕事用の
名刺入れにうつすことだった。
明後日、メールを送ってやるよ。
お前が友達からって言うなら、友達として、やり直してやるよ。
でも、そうじゃないなら…?
それはその時考えればいいことだ。
俺は、月曜日、会社に行って早々に、修二にメールを送った。
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