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ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、ごめん…
はあ。フラれた。完璧フラれた。
でも、まだ気持ちは伝えてないから、ただ遮られただけだから、まだ完全にフラれたわけじゃないのかもしれないよな。
俺はいろんな言葉を使って、この今の状況をどうにかポジティブに考えられないか必死に考えていた。
「ただいま、どうしたの?」
母さんがパートから帰ってきた。手にはユリの花束を持っていた。
「何だよ、またユリかよ。匂いついちゃうだろ。」
「え?嫌なの?いい香りじゃないの。そういえばさっき岸君に会ったわよ。少し涙目でね、あんまり泣くようなイメージないからびっくりしちゃったわ。何かあったのかしら。」
は?何で岸が涙目なんだよ。
「さっき会ってた。」
「あらそうなの。何かしたんじゃないでしょうねえ。確かそろそろ検査入院するとか言ってたわね。いろいろ大変よね…私も何かお手伝いできたらいいんだけど…」
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