3人が本棚に入れています
本棚に追加
「あー……痛そー……」
夕陽は自分の頬を押さえて小さく呟き、悠哉は音に驚いてアホ面に。
朝日は平手を飛ばした女子に声をかける。
っていうか悠哉お前、ほっぺの米粒どうにかしろ。
「相変わらずだな、姫野妹」
「朝陽さんこんにちは、うちのバカ兄貴がお世話になってます」
そして登場早々俺に平手をかました挙げ句、本人を放って朝日と世間話をはじめたのは俺の妹、光だ
「さて蛍、アンタまた委員会の仕事サボったでしょ?」
「あれ?今日だったっけ?」
「アンタねえ、何回言えば覚えるの?」
あ、これは面倒なパターンだ、ここからの説教は長くなる。
俺は三人に目配せで合図を送ると、弁当の蓋をしめてしっかりと持つ。
三人はすでに弁当を食べ終えているので、問題はない。
そして、全員が用意を終えたその瞬間。
「せーの!」
そう小さく俺が合図を送り、四人で一斉に席を立ち駆け出した。
最初のコメントを投稿しよう!