青春

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光は完全に不意を突かれたらしく、棒立ちでポカンと立ち尽くふ。 「よっしゃ今のうち!」 四人揃って廊下を走り抜け、階段を駆け上がる。 重たい扉を力任せに開けば、強烈な寒気と強い風。 「到、着…」 「久しぶりに全力失踪したぁ…」 扉を開くとそこは屋上で、寒くてしょうがないけど開放的なそこに、四人揃って駆け込んだ。 屋上に出た瞬間、俺と悠哉はそのまま床に座り込んでしまったけれどね。 夕陽は朝陽に担がれてたし、朝陽は息ひとつ乱してない。 ……化け物め。
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