青春

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「何泣きそうな顔してんだお前は」 「なになにどうしたの?なんかあった?」 「いや、何でもない……大丈夫だ」 心配して声をかけてくれた朝陽と夕陽にそう答えて、心配そうにこっちを見てる悠哉に笑いかける。 多分今の俺の笑顔は引きつってるけど。 「俺、何か飲みもん買ってくる……」 「あ、ボクもボクも!」 いたたまれなくなった様子の朝陽はそう言うと、屋上から校内に戻っていく。 夕陽も朝陽に引っ付いて一緒に戻って行った。 「行っちゃったねー、二人共」 「だな……」 取り敢えずもう食べよう、そうしよう。 そう考えて俺は箸を持ち、グチャグチャになった弁当をかきこんだ。 味? そんなの感じる前に飲み込んでるに決まってるだろ!
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