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悠哉は驚いてバランスを崩したけれど、すぐに立て直して一緒に走り出す。
屋上を出て、階段を今度は駆け降りた。
と、屋上から二つ目の階段を降りる途中に一人の女子生徒とすれ違う。
その女子生徒は紛れもなく……
「ほーたーるー!!」
光だった。
それはもうお冠、完全にマジギレのね。
「ひっ!」
悠哉が光の声に驚いて情けない声を上げる、が立ち止まらずに兎に角全力で階段をかけ降りる。
今捕まったら間違いなく、俺に明日はないだろう。
「蛍、大丈夫か?」
「大丈夫じゃねえよ!」
階段を降りて自販機の前で朝陽と夕陽が合流し、四人で廊下を全力で駆け抜ける。
この際人の迷惑とか考えてられない、俺は帰った後観たい映画があるんだ!
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