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でも、人の弁当って覗いてみると楽しくなるよな。
そうして昼食の準備を終えたところで、俺は大変な忘れ物に気がついた。
「悠哉、飯食うぞー」
「んぇ……ごはん?」
そう、悠哉だ。
この野郎、あろうことかストーブ前で眠りこけていやがった。
半分寝たままの悠哉はとろとろと起き上がる。
そんでもってふらふらした足取りで、たらたらと机に向かい、椅子に座って弁当を広げ始める。
そして弁当箱の蓋を開けた瞬間、悠哉は至上の笑みを浮かべた。
「わぁー、今日のおかずは唐揚げだー」
俺たちより遥かにデカイ弁当箱一杯に敷き詰められた唐揚げ。
そしてもうひとつ同じサイズの弁当箱に入った白米。
それを前にして楽しそうに笑う悠哉。
正直不気味だ。
悠哉の細い体の何処にこの飯が入るのだろう 。
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