始まった日常

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班長はメンバーの名前やその日の掃除場所、出欠などを記しておく『反省ノート』と言う小冊子を与えられる。 まずはここにそれぞれのフルネームを書く必要がある。 そこに副班長を記入する欄もあったことに気がついた。 「あ…えっと副班長決めてなかったね。5年生…だから裕平くんでいい…かな?」 「もちろんオッケー。改めてよろしく!班長!」 あたしの緊張や不安を跳ね返すほどの爽やかさ。 今まで出会ったことのない好青年。 いやいやまだ少年だ。 年齢は。 何故、気持ち悪い嫌われ者に こんなにフレンドリーに接してくれるのだろう。 きっと大人なのだ。 中身が。
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