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その後、事件は急速に展開しそれと同じくらいのスピードで終息していった。
SNSの拡散騒ぎで事が露見したBとCは恐れをなして自ら署に出頭し佐々野少年へのイジメ行為を自供するが、その供述の大半は“自分達はAの指示に従って嫌々イジメていた。悪いのは自分達を使ったAであり俺達は何も悪くない” という責任の押し付けあいに終始する。
一方、主犯であるAは未だ意識不明の重体で怪我も全身ひどい骨折で特に両足、股関節から大腿・膝・下腿・足首と脊椎の損傷がひどく、良くて寝たきりか車椅子での生活、最悪の場合 半身不随や麻痺等の後遺症が残る恐れがあり少なくともサッカー選手としての生命は断たれ、日常生活にも多大な苦労を強いられる事は確定していた。
この事実にAの両親は嘆き怒り狂い“イジメ行為の報復としては行き過ぎだ!何よりウチの子供がイジメなどするはずがないっ!” と言って佐々野少年とその両親を相手取り民事訴訟を起こす事態に発展し、一時世間の注目を集めるも一地方都市で起こった出来事であり、何より似たような事件はいくらでも起きている事からマスコミや世間の目はあっという間に白けて彼らはもっと過激でセンセーショナルな事件を追い求め去っていた時には、事件は大方片付き始めていた。
…ある一点を除いては。
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