第1章ープロローグー

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 両親は反対した。「科学の世界」の人達は「魔法の世界」の人を嫌っているからである。理由は「魔法の世界」の人達が「科学の世界」の人を見下しているからである。力のない下等生物と。つまり科学の世界の人間が魔法の世界の人間を嫌うのは当たり前なのである。両親は、あっちへ行ったら危険な目に合うことが目に見えていた。しかし、少年の意志は固かった。  両親は、とりあえず説得をあきらめた。きっと行けないだろうし・・と。この留学制度で好きな場所にいけるとさっき説明したが勿論行先のトップの許可がなければ入国は出来ない。つまり、科学の世界の人間が魔法の世界の人間の留学等認めるはずがないと高を括っていた。だが、両親の思惑は外れる。  少年の短期留学が決まったのだ。その通知がきた瞬間、少年は意気揚々と科学の世界へ旅立った。
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