第1章 帰り道

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それはちょうど駅を出てすぐのことだった。 朝ほどではないが、まばら以上に散り歩く小さな人混みの中で、 ふいに右肩辺りが何かにぶつかった。 次の瞬間には地面に倒れていた。 「いたっ…」 そしてひとつの影が視界の端に写った。 ?「すみません!大丈夫ですか!?」 そんな声が聞こえた。 すごく綺麗な声だった。
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