第1章

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 背景。  瞳、今日は君の誕生日だね。お誕生日おめでとう。 会いに行って直接言う事が出来ないのが残念だけれども、 お誕生日プレゼントだけは渡す事は出来るから用意したよ。 それは会った時から君がずっと欲しがっていたものだし、きっと、一生ものになると思う。 瞳は僕にとって特別な女性だよ。 君が思う程、僕は格好良い男でもないし、これと言った僕の事を好きだと言ってくれたんだ。 何時もそばにいて僕の話を聞いてくれたり、僕の事を頼ってくれたりしてくれて僕は本当に幸せでした。 だから僕は瞳にこのプレゼントを渡す決意を決めた訳なんだ。  瞳。  君は何時か見たいと言ってたね。 山の背に掛かる綺麗な落日を二人で見に行きたいと、これからはその夢を叶えてあげられそうだ。 僕はいなくなる訳じゃない。 瞳と一緒になれたんだ。  健二。
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