プロローグ

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いくら叫んでも友梨は振り返らない。 列を歩く人は一様に、みな青白い顔をしている。 間違ってる。 こんなの間違ってる。 もっと早く気づけば良かった。 もっと話を聞いてあげれば。 「友梨―――」 力の限り叫ぶ私を嘲笑うかのように、15人の人達は一人、また一人と崖から飛び降りて行った。
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