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「………僕こそ、ごめん…折角波と仲良くしてくれてるのに……波も…ごめん…」
「…私は気にしてないわ。それよりも…私は、貴方とも仲良くしたいの。貴方だけじゃない…椿とも、波とも…そこに居る、桜とも。皆と同じ様に…接したいの。直ぐにじゃなくていい。ゆっくりと…貴方が話したくなったら、話し掛けてくれれば…私は何時でも、貴方と話すから」
「ボクも……ボクも、同じだよ、由佳里と。皆と…仲良く、なりたいから…」
「……あ…ありが、とう…」
由佳里と桜の言葉に海は照れ臭いのか小声でお礼を言った。
波はそんなやり取りを見て微笑んでいた。
・・・・・
『…良かった……海、少しだけ、変わってくれたみたい………これからの事は判らないけど…きっと、大丈夫、よね…?…心配してても、何も変わらない、よね……今は…海の為に、皆の為に出来る事をしなくちゃ……自分の為にも…なる筈だから…』
六話。終了。
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