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「ジュストは、確かに15年ほどルネに仕えていたが、最後までずっとルネの家にいたわけじゃない。村を出る前の２年ほどは、サレストに仕えていたんだ」
「サレストに？」
「ああ。もともとルネは、成人したら、俺の──リュカの家に来ることが決まっていたからな。ディシオンと同じように戦えるリュカがいれば、ルネのそばに、いつもディシオンがついている必要はなくなる。だからジュストは、サレストの家へ行かされたんだ」
「行かされた……」
オレは、口の中でつぶやいた。
「それって……自分の意思で決めたんじゃなくて、誰かの命令で行ったってこと？」
「そうだ。ルネの父親が、ジュストを、サレストのところへ行かせた」
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