第1章

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そんなあやふやな関係の私たちだが、全く不自由はない。 夜だけ会って飲んだら別れる。 それぐらいしかすることがない。 でも、私はこの夜に満足している。 ここに来るという目的だけが夜の私を支配する。 何もないよりはまだ、ましだ。 今日もいつもと同じ薄ピンクのカクテルを注文する。ここに来てからまだこれしか飲んだことがない。 でも、なぜだかこの味が無性にしっくりきて、ついつい頼んでしまう。 「レイー、またそれー?」
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