140人が本棚に入れています
本棚に追加
『君が代』には二番があった!
最近、『君が代』の歌詞を知らない若い人が増えている。
これをして「最近の若いものは」なんて嘆くオトーサンも多いだろうが、そんなオトーサンも『君が代』の二番までは知らないだろう。
これは明治一四年の『小学唱歌集』に載せられていたもの。
一九八五年のつくば科学博覧会のときに、海部俊樹元首相が、展示されていた唱歌集のなかから偶然みつけたのだが、それによると二番はこんな歌詞だ。
「君が代は 千尋の底の さざれいしの 鵜のゐる磯と あらはるゝまで かぎりなきみよの栄を ほぎたてまつる」
現在のように一番だけになったのは、明治三○年代といわれているが、その一番にしても歌われているのは前半のみ。
「こけのむすまで」につづく「うごきなく常磐かきはに かぎりもあらじ」は省略されている。
最初のコメントを投稿しよう!