『君が代』には二番があった!

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『君が代』には二番があった!

最近、『君が代』の歌詞を知らない若い人が増えている。 これをして「最近の若いものは」なんて嘆くオトーサンも多いだろうが、そんなオトーサンも『君が代』の二番までは知らないだろう。 これは明治一四年の『小学唱歌集』に載せられていたもの。 一九八五年のつくば科学博覧会のときに、海部俊樹元首相が、展示されていた唱歌集のなかから偶然みつけたのだが、それによると二番はこんな歌詞だ。 「君が代は 千尋の底の さざれいしの 鵜のゐる磯と あらはるゝまで かぎりなきみよの栄を ほぎたてまつる」 現在のように一番だけになったのは、明治三○年代といわれているが、その一番にしても歌われているのは前半のみ。 「こけのむすまで」につづく「うごきなく常磐かきはに かぎりもあらじ」は省略されている。
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