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日本初の運動会はヘンな種目ばかりだった?!
「ぼらのあみごえ」 「ちょうのはなおい」 「うさぎのつきみ」……なにやら動物を題材にした絵画の名前のようだが、じつはこれ、日本ではじめておこなわれた運動会の競技種目である。
明治七年に東京の海軍兵学寮でおこなわれたときのものだが、「一○○メートル走」などといった単純な名称ではなく、各種目にはすべてこうした名前がつけられた。
現代語訳すると、「ぼらのあみごえ」は走り高跳び、「ちょうのはなおい」は二人三脚、「うさぎのつきみ」三段跳びのこと。
また、この大会は運動会とはいわず、アスレチック・スポーツを訳して「競闘遊戯」。
競技種目は「武芸十八般」にちなんで全部で一八あったというから、どこまでも日本式である。
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