本当は恐ろしい「指切りげんまん」

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本当は恐ろしい「指切りげんまん」

子供が約束するときのしるし「指切りげんまん」。 約束を破ると、「嘘ついたら針千本飲ます」という恐ろしい罰が待っているが、本当はもっと恐ろしいものだった。 そもそも「指切り」は、むかしの遊女が、好きな男に、指を切ったり、髪を切ったり、入れ墨を彫ったりなどして自分の愛情がホンモノであることをみせる、いわゆる心中立てがルーツといわれている。 こういう女性を裏切ると、どれほど怖い結果が待ち受けているかは、男性ならご存じのはず。 また「指切りげんまん」の「げんまん」は「拳万」と書き、ゲンコツ一万個という意味。 針千本にゲンコツ一万個……。 子供の言葉遊びとはいえ、本当はかなり残酷なおまじないなのである。
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