第1章

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そして、そこでインスピレーションを得た、ひつまぶし挑戦することにした。しかし、主婦にとり鰻は、なかなか手が出せない食材。その上乱獲の影響で鰻は、2014年、国際自然保護連合により絶滅危惧種と認定された。その鰻をFBに載せる事に少々の後ろめたさを感じた。 だから!なんちゃってひつまぶし。 『レシピ』(材料)ちくわ2本/ご飯/砂糖・味醂…各大匙1杯/醤油…大匙2杯/ /薬味・細ネギ・わさび・海苔/茶漬け用だし汁/ 1.ちくわを鰻のかば焼き状に開き、1mmのサイの目状に細かく切れ目を入れる。  2.醤油 味醂 砂糖をにつめ片栗粉でとろみをつけたたれを作る。 3・ちくわを焼き、たれに絡め、7mmほどに切りわけご飯に乗せる。 一杯目は、丼として。二杯目は、葱を乗せ、まぶしご飯として。三杯目は、わさびと葱海苔を入れだし汁を回しかけ、お茶漬けに。 (なかなかお値打ちに出来たわ?)671イイネ 【レシピ、出そみゃあ】 「コンテストに出てみないか?」 Nagoyan編集長シンディさんは言った。 「え、コンテスト?」 「そう、雑誌Nagoyan主催によるレシピコンテスト、その名も‘レシピのなごや嬢’だ。FBと連動し当日はテレビ中継も行われる。」 「…」 確かに、ただレシピをFBで発表するだけでは物足りなくなっていた。 それから里香は、コンテストへ向けて日夜、料理の日々が始まった。 作っても、作っても、FBでは友達の、たわけ麹や、光る源氏に、駄目だしされる日々…。 「こんなんじゃ駄目!何かが足りない、、、料理のみそ。そう!味噌よ」 そして、こんなレシピを提出した。 【八丁味噌の、ちんちん(熱々)きしめんグラタン】 (材料)ゆできしめん1袋/デミグラスソース/八丁味噌…大匙1杯/とろけるチーズ…30g/ 1. 名古屋コーチンで、デミグラスソースを作り、八丁味噌を溶かす。 2. きしめんにソースをかけ、とろけるチーズを乗せ焼く。 3. 車エビフライをトッピング 「できた…。」 里香のレシピは、無事審査を通った。(758いいね) 大相撲名古屋場所が行われる、秋晴のある日。コンテスト会場であるナゴヤキャッスルホテル天守の間に里香はいた。窓からは名古屋城がよく見えた…。 司会は、CBCラジオつぼいのりへい氏、中継には名古屋テレビ。 審査員は、横綱白鳳と、先場所21歳にして金星を取った大躍進の逸ノ城、そしてシンディさん。そんな中、里香のレシピは見事次点になった。
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