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単発
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「あなたは…巫女?」
「いえ、ただの清掃員です」
十二単を纏った様な麗人に話かけられ、六音は簡潔に答えた。
「私に話しかけてくるなんて…珍しいですね」
「あら、おかしなことを言う人ね
おしゃべりなのが人でしょう?」
「なら、私は人でないかもですね…
おしゃべりが苦手なので」
────
「そう、再建出来たのか…」
ひとつの電話に息を吐いた。
なら、次は壊されない為に…戦うだけ。
「彼女の住まいを…友人の砦を…もう壊させはしない」
力を今まで本気で出したことはなかった。でも、今は違う。本気で出すときだ。
放送が西が攻めてきた事を知らせ、六音は廊下を駆け抜け、外へと飛び出し…近づきつつあった西と対面し、刀を抜いた。
「次は…壊させやしない」
その目は今にも牙を剥けようとする竜のようにギラついていたのだった。
おわり
*****…
六音の友人は神社に祀られている神様。
六音は見える体質です。で、だいたい友人←
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