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通された部屋で、今後のことなどを六音は聞いた。
入りたてではあるが、戦えるなら問題はない。六音は静かに目を閉じた。
「以上ですけど…大丈夫ですか?」
「ええ、ありがとうございます
あと…これはお礼なのですが…」
傍らに置いていた鞄から洋菓子の箱を出し、目の前に置いた。
「良かったら…食べて下さい」
営業スマイルを作り言った六音の前でミオソティスの目が嬉しそうに輝く。
どうやら好きなものだったようだ。
そんなミオソティスを見ながら、六音は丁寧にお辞儀をして、静かに退室し…誰もいない廊下で呟いた。
「あー…めんどくさい」
その言葉は誰にも拾われず、落ちたのだった。
Fin
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